今回やって来たのは、佐賀県嬉野市にある志田焼の里博物館(しだやきのさとはくぶつかん)です。
場所は塩田町にあり、焼き物工場跡地の見学と陶芸体験ができる文化施設です。
こちらはかつて塩田町の一大産業だった志田焼の生産工場が、博物館として現代によみがえりました。
大正・昭和初期にタイムスリップしたような、レトロな雰囲気を楽しみながらの陶芸体験はいい思い出になりますよ。
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志田焼(しだやき)とは?
志田焼は現在の嬉野市塩田町で、江戸時代中期の18世紀半ばごろから生産されはじめた磁器です。
幕末ごろの全盛期には、東西5つの登り窯で大量の皿類が生産され、全国に販売されるようになりました。
水墨画をベースに、のびやかに描かれた自然の風景や、龍や唐獅子といった架空の動物デザインが特徴です。
明治・大正・昭和初期と時代のニーズにあった焼き物を大量に生産していましたが、昭和59年(1984年)の工場閉鎖を最後に志田焼の生産は途絶えてしまいました。
その後、閉鎖された工場は大切に保存され、平成9年(1997年)にオープンしたのが、こちらの「志田焼の里博物館」です。
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国内最大級の石炭窯を見学
志田焼の里博物館は、大正3年(1914年)から昭和59年(1984年)までの70年間、稼働していた焼き物工場の跡地をそのまま利用した博物館です。
敷地の広さは約7500㎡もあり、当時にしては大規模な工場だったことが感じられるでしょう。
まず目に飛び込んでくるのは外観のレンガ造りの外壁。
敷地内に23棟ある、大小さまざまな木造の建物に圧倒されます。
館内では志田焼の歴史や製造工程を見学することができ、職人の息吹を感じられるような素焼きの製品や道具が展示されているスペースも。
かつて志田焼を生産していた昔の磁器工場がそのまま残されており、ふだん使っている食器類のリアルな生産工程を目の前で見られます。
日本でも最大級と言われる石炭の大窯や重油窯など、当時の面影を知ることができます。
志田焼の里博物館は経済産業省の近代化産業遺産や、文化庁の日本遺産にも認定されています。
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現地には車で行く方が便利なので、自家用車かレンタカーの比較サイトから探すと安く借りられます。
歴史的な建造物で陶芸体験
また、展示品の見学だけではなく、自分でロクロを回しての作陶や絵付け体験もOK。
初心者でも楽しめる、様々なコースの陶芸体験があります。
体験時間約30分で手軽にできる「絵付体験」や、ランプシェードや茶香炉を作ることができる「透かし彫り体験」は女性に人気。
半乾きの生地にカッターナイフや真鍮の管、竹串などを使ってデザインを彫っていきます。
土から自由に作陶する「ロクロ体験」や「手びねり体験」もあるので、家族や友達同士で楽しみながら挑戦してみてはいかがですか。
どのメニューも、自分だけのオリジナルの作品ができると好評です。
なかには結婚記念日に記念の作品を作られる方もいらっしゃいます。
利用する際は事前に予約したほうがベターです。
また、博物館の近くには陶器屋さんもあり、いろんなお皿が並んでいます。
まとめ
志田焼の里博物館は大正・昭和初期の雰囲気が残された文化的遺産の見学と、陶芸体験が楽しめる博物館です。
嬉野にお越しの際は、ぜひ陶芸体験でご自分だけの作品を作ってみませんか。
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名称: 志田焼の里博物館 しだやきのさとはくぶつかん
住所: 佐賀県嬉野市塩田町久間乙3073
時間: 9:00~17:00
定休日: 毎週水曜日と年末年始(12/29~1/3)
電話: 0954-66-4640
駐車場: 無料駐車場あり
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