今回やってきたのは、長崎県諫早市にある諫早湾干拓堤防道路(いさはやわんかんたくていぼうどうろ)です。
もくじ
諫早湾干拓堤防道路の基本情報(地図・アクセスなど)
名称 | 諫早湾干拓堤防道路 いさはやわんかんたくていぼうどうろ |
住所 | 長崎県諫早市髙来町金崎 |
駐車場 | 無料駐車場あり(雲仙太良シーライン展望所) |
HP | 諫早湾干拓堤防道路のページ |
佐賀と雲仙の最短ルート
場所は長崎自動車道「諫早IC」から約30分、諫早市街の郊外にある諫早湾の干拓事業でできた道のことです。
2007年に開通し、雲仙多良シーラインとも呼ばれるこの道は、海の上に橋がかかったふつうの道路ではありません。
海の真ん中をまず堤防で区切って、片方を埋め立てるという「諫早湾干拓」の壮大な計画のもとにできた、全国的に有名なスポットです。
海のド真ん中を縦断し、諫早市高来町と対岸の雲仙市吾妻町を最短ルートで結ぶ道です。
全長約8kmのひたすら一直線の道で、信号もなくしかも無料で通行できます。
佐賀から雲仙、島原方面に行くとき、以前は諫早市街を回って1時間以上かかっていましたが、この道を使うと20分もかからない!とっても便利な近道です。
地図でみるとかなりショートカットになっています。
ずーっと真直ぐに伸びた道は、2車線ですが快適なドライブルートで、海の中を走っていると雲仙普賢岳や多良岳のすばらしい展望が見えてきます。
海の中を通る道の正体とは?
地図では海をわたる橋のように見えますが、実際に現地に行ってみると堤防そのもの。
まさに海の真ん中に道がある!すごい景色がひろがります。
長崎の新しい観光名所のひとつになっていて、衛星写真でも確認できるほどの巨大な建造物ですが、、、
別名「ギロチンロード」とも言われ、諫早湾を干拓するために造られた堤防がつづいています。
ギロチンと呼ばれた水門は、今でもシーラインの北岸、南岸にそれぞれ見ることができます。
諫早湾の干拓事業とは?
諫早湾の干拓事業は、海を巨大な堤防でせき止め、湾の中を埋め立てて農業用地にするという国の主導による壮大なプロジェクトです。
今から約70年前のまだ日本がコメ不足だった昭和27年(1952年)に計画され、平成元年(1989年)にようやく最初の段階である潮受堤防ができました。
諫早湾の堤防が閉められたのは今から20年以上前の1997年で、自然環境に対する影響が懸念され、水門の開閉をめぐって今でも議論が続くなど何かと話題のスポットです。
道路の中間地点にあるパーキング
堤防道路のほぼ中間地点にあるパーキングエリアで、まるで海の真ん中にぽつんと浮かぶ!?海ほたるのミニ版みたいなイメージ。
堤防道路は停車禁止になっていますが、こちらの立ち寄りスポットでは展望所や遊歩道があり、諫早湾の眺望を楽しめます。
トイレ横には諫早湾干拓事業についての説明ボードなどがあります。
一番のビューポイントは歩道橋の上で、雲仙の山々や多良岳がひろがり、海の中をまっすぐ一直線につづく道路の左右には、海側の有明海と干拓地側の調整池が広がります。
今の諫早湾の現状とは?
駐車場の横にあるポンプ建屋からは、諫早湾から海水を汲み上げ、有明海に排水しています。
しかし、湾の中はまだまた海水でいっぱいで、海水を抜いて干拓するのは何年後になることやら!?
全てを排水するには気の遠くなる時間がかかりそうなくらい、とてつもないスケールの海が広がっています。
堤防で仕切った干拓地側のエリアを調整池と呼んでいますが、池と言っても湖よりずっと巨大なスケールで、向こう岸が見えないほど、、、日本一大きな人工の池です。
門が閉まって20年以上が経過した現在、実際に淡水湖された諫早湾内は明らかに水の色が違っています。
水鳥たちが集まって休んでいるのどかな風景が広がっています。
まとめ
自然環境への影響で今なお賛成派、反対派に分かれて議論がつづく諫早湾干拓事業。
佐賀から島原に向かうには、とても便利な近道ですが、現地では有明海を突っ切るように壮大なスケールの堤防が続いています。
のどかな海の風景がひろがる話題のスポットです。
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