今回やって来たのは、福岡県太宰府市の坂本八幡宮(さかもとはちまんぐう)です。
新元号「令和」の由来となった、和歌が詠まれたゆかりの場所として一躍有名になりました。
今回はそんな坂本八幡宮についてご紹介します。
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大宰府政庁跡のすぐそばにある氏神様
もともとは坂本地区の氏神様として地元の人に大切に守られてきた小さな神社ですが、令和の元号ゆかりの地になったことで知名度がアップ。
「令和」のふるさととして、昔ののどかな神社の雰囲気は一変し、今では多くの参拝客が訪れる人気の観光スポットとなりました。
令和の由来になる和歌とは?
神社ができる前の奈良時代、大宰府の長官として赴任していた大伴旅人(おおとものたびと)がこの付近に邸宅を構えていたと伝えられています。
貴族で歌人だった大伴旅人は今から約1,300年前の天平2年(730年)の正月、九州に赴任している役人たちを招いて「梅花の宴」を開催。
※上の写真は坂本八幡宮の近くにある大宰府展示館のジオラマです。
宴のなかで詠まれた32首の和歌と序文が「万葉集」に収録され、この序文で使われた「令和」が、平成に代わる新元号として採用されています。
「令和」由来の歌碑も
令和元年(2019年)10月にできたモニュメントです。
石碑の書は新元号を発表する際に当時の官房長官が掲げた「令和」の文字で、書をしたためた書家の茂住菁邨(もずみせいそん)氏が書いて、奉納されたものです。
万葉集の「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められています。
「令和発祥の地」と呼ばれるスポットで、境内や周辺には他にも大友旅人の歌碑が点在しています。
近くにある大宰府政庁跡
飛鳥時代から奈良・平安時代にかけて九州を統括した役所「大宰府」のあった場所で、今は広い公園として整備されています。
隣接する都府楼跡地は芝生が広がるのどかな公園で、広くてピクニックや散歩に最適です。
大伴旅人が開催した梅の宴のようすが博多人形でわかりやすく再現されたジオラマや、大宰府の歴史や出土した遺物などが展示されています。
まとめ
坂本八幡宮は令和ゆかりの神社として、新時代の名所として注目されています。
西鉄太宰府駅からバスでもアクセス可能なので、太宰府観光のルートに組み込んでみてはいかがでしょうか。
名称: 坂本八幡宮 さかもとはちまんぐう
住所: 福岡県太宰府市坂本3丁目14
駐車場: 無料駐車場あり
名称: 大宰府政庁跡 だざいふせいちょうあと
住所: 福岡県太宰府市観世音寺4丁目6−1
駐車場: 無料駐車場あり
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