今回ご紹介するのは、佐世保要塞の一つである石原岳堡塁跡(いしはらだけほうるいあと)です。
場所は、佐世保から西海沿いに長崎まで向かう途中にあります。
外海に向かうドライブルートからは少し離れていますが、その分訪れる人が少ない穴場スポットとなっています。
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戦略上の拠点、佐世保に残る要塞跡
かつて佐世保は日本海軍の鎮守府が置かれ、重要な軍港として発展しました。
明治時代には佐世保軍港を防衛するため、旧陸軍の要塞がいくつも建設されました。
なお、堡塁とは敵の攻撃を防ぐために、石やコンクリートなどでつくられた陣地のことです。
石原岳森林公園は、当時の砲台跡など明治時代に建設された保塁(要塞)跡地が整備され、当時の要塞跡地をそのまま活かした史跡公園になっています。
現地は定期的に整備や草刈りも行われているので、他の廃墟のような場所と比べると事前に準備許可の申請や準備なども特に必要なく、気軽に見学できます。
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石原岳堡塁の中に入ってみると、、、
木々に囲まれた道を通り抜け、石原岳堡塁へ向かうといくつも並んでいる重厚な石造りの大きな部屋が出てきます。
日本とは思えないほどでまるで中世のローマの遺跡のような風格があり、一見の価値がある場所です。
こちらは弾薬庫として使用されていたそうで、スロープがついており下まで降りることができます。
戦後約80年も経つのに、このように綺麗に残っているのが信じられないほど、、
実際は弾薬庫としてだけではなく、いろいろな物資が収納されていました。
石造りの弾薬庫は窓もないため日の光が入らず中は真っ暗で、入り口には部屋ごとの名前が刻まれていて、旧字体の漢字や右側から読むように刻まれているなど歴史を感じます。
弾薬庫が並んだ奥には地下塁道へと続いている入り口となっています。
こちらはあらかじめ懐中電灯などを持参すると、実際に入って中の様子を見学することができます。
実際に入って進んでみると電気などの設備がなく本当に真っ暗なトンネル状態で、さらに進むと小部屋のようなところにたどり着きます。
ここには銃口だけを出して敵を撃つ小窓があり、側防設備としてつくられた部屋だということが分かります。
その部屋をさらに進むと、最初の堡塁跡のところに出られます。
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現地には車で行く方が便利なので、自家用車かレンタカーの比較サイトから探すと安く借りられます。
迫力のある砲台跡
次に出てきたのは砲台跡です。
こちらは旧日本軍の砲台跡地が公園として整備されています。
砲台跡は3カ所あり、砲座は埋もれて緑化してしまってはいるものの、かつては7つの砲座があったそうです。
一度も実践では使用されていないそうですが、軍事遺構が好きな方々の間では戦時中の遺産を見学できる貴重なスポットとして知られており、こうして目の当たりにすると、戦時中の要塞跡はかなり見ごたえがあります。
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キャンプ場も併設
公園は駐車場も完備されており、夏にはキャンプ場としても利用が可能。
園内には散策路や炊事棟、トイレ、東屋などがあり、キャンプ場として使えるように整備されています。
明るく開放的なところもあり昼間のデイキャンプなら利用できそうですが、ここで夜を明かすのは少し躊躇するかも、、、
まとめ
いかがでしたか?今回は佐世保要塞の一つ、石原岳森林公園にある石原岳堡塁をご紹介しました。
佐世保はかつて軍事的に重要な拠点だったため、かつての戦争の遺構が点在しているエリアです。
中でも石原岳堡塁は車で行くことができる場所にあり、公園には、砲台跡や弾薬庫跡、御影石作りの兵隊宿舎跡、射撃室まで残っています。
森林のなかにある石造りの要塞や砲台跡は、まるで異世界の雰囲気が感じられるスポット。
敷地内には森林浴ができる遊歩道もあり、地元の方の散歩コースにもなっています。
木々の生い茂る時期に行くと、幻想的な雰囲気を感じられますよ。
名称: 石原岳森林公園 いしはらだけしんりんこうえん
住所: 長崎県西海市西海町横瀬郷
電話: 0959-37-0064
駐車場: 無料駐車場あり
石原岳森林公園のページ
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