今回やって来たのは福岡市西区にあるJR姪浜駅(めいのはまえき)です。
※その他の福岡市西区エリアの見どころスポットはこちら↓↓
駅前にあるうさぎのモニュメント
姪浜駅に降りると、駅南口の正面には波とウサギが描かれた巨大なモニュメントがあります。
「ドラゴン・キング・ラビッツ」というタイトルの人目を引くこちらのモニュメントは地元に伝わる「龍王うさぎ」の伝説をモチーフに作られました。
オブジェの裏側にはうさぎが変身したとされる龍王の姿が刻まれており、その名の通りドラゴン(龍王)とラビッツ(うさぎ)が主要なモチーフとなっているモニュメントです。
こちらのデザインにはうさぎが勇敢にも海の荒波に飛び込む様子や、その後の変身シーンがリアルに描写され、伝説の世界へと引き込む魅力を持っています。
【福岡市西区で宿泊するなら】
うさぎの恩返しとは?
「龍王うさぎ」の伝説は、鎌倉時代の僧侶・大応国師(だいおうこくし)が中国で学問したのち日本に帰国する途中、山中で狼から逃げるうさぎを助けたことからはじまります。
大応国師は実在の人物で、名前は南浦紹明(なんぽしょうみょう)という臨済宗の僧侶です。
南浦紹明はこのうさぎを日本に連れて帰るため一緒に船に乗せました。
そんな一行を乗せた船は、玄界灘で暴風雨に遭遇。難破しかけたそのとき、先に助けたうさぎが海に飛び込むと荒波が突然おさまり、うさぎはそのあと空高くに舞い上がり、金の龍となって天に昇っていったとされています。
その後、一行は助けたうさぎのおかげで無事に姪浜の港に帰ることができました。
【福岡市西区でドライブするなら】
現地には車で行く方が便利なので、自家用車かレンタカーの比較サイトから探すと安く借りられます。
姪浜の街中にある「龍王館」
この「うさぎのおんがえし」の舞台は唐津街道の姪浜宿とされ、近くには「龍王館」と呼ばれる祠があります。
姪浜商店街(唐津街道)を西へ進むと、小脇の近くに「龍王館 入口」の看板が見えてきます。
現地の看板は小さく一見するとわかりにくいですが、奥に入ったところに龍王館があります。
この龍王館は地元で知る人ぞ知る穴場スポットで、伝説や神話の中で出てくる龍を祀っています。
こちらは大応国師が、うさぎのおかげで無事に帰国できたとことに感謝して建てられた祠で、今でも地元で大切に祀られています。
【福岡市で遊び・体験をするなら】
南浦紹明が開いた「興徳寺」
姪浜駅から北側に約10分ほど歩くと、南浦紹明が開いたとされる興徳寺(こうとくじ)が出てきます。
お寺にある絹本著色大応国師像は、国の重要文化財にもなっています。
こちらは「龍王うさぎの伝説」に関係があるお寺として、興徳寺の和尚さんが中心となって年に2回「龍王祭」というイベントが行われています。
「龍王館」にある祠のトビラは普段は閉ざされていますが、祠の中には龍王様がいるとされている扉が龍王祭では開けられます。
【福岡までひとっ飛び(福岡空港)】
まとめ
いかがでしたか?今回は姪浜駅の南口にある「ドラゴン・キング・ラビッツ」というモニュメントについてご紹介しました。
宋から帰国するとき、嵐に見舞われた国師の乗る船をうさぎが龍となって守ったという伝説に基づいてつくられたモニュメント。
波とウサギをモチーフにしたダイナミックなオブジェは地元のシンボルとなっています。姪浜に来られた際はぜひどうぞ。
名称: JR姪浜駅 めいのはまえき
住所: 福岡県福岡市西区姪の浜4丁目8-1
電話: 092-881-7800
駐車場: 有料駐車場あり
名称: 龍王館 りゅうおうかん
住所: 福岡県福岡市西区姪の浜6丁目4
駐車場: 付近の有料駐車場を利用
名称: 興徳寺 こうとくじ
住所: 福岡県福岡市西区姪の浜5丁目23-1
電話: 092-881-0315
駐車場: 無料駐車場あり
※その他の福岡市西区エリアの見どころスポットはこちら↓↓
【福岡の飛行機+宿泊パック】
※当サイト内に掲載している情報は取材当時のものです。時間の経過により内容が変化して、実際と異なる場合がございますので予めご了承ください。
また、お気付きな点はプロフィールのアドレスまでどうぞ。誤記など指摘していただけると助かります。