今回やってきたのは長崎にある出島和蘭商館跡(でじまおらんだしょうかんあと)です。
こちらは長崎の出島として歴史の教科書にも出てくるとっても有名なスポット。
今回はそんな長崎の観光名所である出島についてご紹介します。
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もくじ
出島(でじま)とは?
日本が鎖国だった約200年間、ヨーロッパのオランダと貿易を行っていた唯一の場所です。
長崎は元亀2年(1571年)にポルトガル船が入港してから発展しましたが、島原・天草一揆により寛永16年(1639年)にポルトガル船の来航が禁止に。
かわりに当時、平戸にあったオランダ商館が出島に移されました。
海に浮かぶ人工島の出島が完成したのは寛永13年(1636年)で、扇形をした約15,000平方メートルの小さな島です。
幕末までのあいだ、この出島は日本とヨーロッパをむすぶ唯一の貿易地として重要な役割を果たしました。
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現在の出島は?
現在は周囲が埋め立てられ、教科書で見るような扇型の「島」だった雰囲気は一切ありません。
まわりはビルが立ち並ぶ陸地の一部で、「出島和蘭商館跡」として国の史跡に指定されています。
かつて海に面していた水門は、中島川にかかる「出島表門橋」が復元され、橋を渡れば江戸時代の当時にタイムスリップできます。
敷地内に入ると日本伝統の建物にオランダっぽいグリーンの窓枠など、当時の様子が再現。
オランダ商人の住居や貿易品を保管する蔵、役人の詰所などが並んでいて、長崎らしい和洋のハイカラ文化が漂います。
出島館長さんの居住スペース「カピタン部屋」
出島で最大級の建物が、カピタン部屋と呼ばれるオランダ商館長の住居スペースです。
ちなみにカピタンとは英語でキャプテンのこと。
今も昔もキャプテンはとってもエライ人で、住居はまわりのどの建物よりも外観や内装ともにいちばん豪華な雰囲気です。
1階はオランダ商館の事務所や、2階では商館長の居住スペースとして当時のインテリアが再現。
畳の部屋にシャンデリアや、江戸時代に人気だった唐紙(からかみ)を使ったかわいい壁紙など、和洋折衷のつくりが目をひきます。
こちらは日本の役人や大名が訪問した際に接待したり、商館長に招かれた遊女が滞在するスペースとしても使用されていました。
当時のオランダ商人の生活がよくわかる資料館です。
かつて海外との貿易が行われた場所
鎖国のとき海を渡ってきた人たちが暮らした出島は、せまい空間を有効に利用され機能的な建物がコンパクトにまとめられたひとつの街でした。
異国情緒あふれる島内には、当時の世界最先端のものがいっぱい持ち込まれました。
「カピタン部屋」の隣から続く6つの建物は2016年に復元されたものです。
主要輸入品の一つだった砂糖を保管する「十四番蔵」や、香辛料などを保管した「十六番蔵」
日本からの輸出品の銅を保管した「銅蔵」など、当時使われていた道具や、歴史を紹介するパネルなどが展示されています。
商館員の住まいだった筆者蘭人(ひっしゃらんじん)部屋では、巨大な地図や映像を使って、出島と世界のつながりを視覚的に学べるようになっています。
奥には「旧長崎内外クラブ」があります。
長崎に暮らす外国人と日本人の社交場としてできた明治期の洋風建築です。
現在は「トルコライス」や「ミルクセーキ」など、長崎ご当地グルメが楽しめるレストランになっています。
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現地には電車やバスのほか、車で行く場合は自家用車かレンタカーの比較サイトから探すと安く借りられます。
ブルーが特徴の旧出島神学校
奥にあるのは鮮やかな青色が特徴的な、木造2階建ての「旧出島神学校」です。
1878年(明治11年)に建てられたもので、現存する日本最古のキリスト教(プロテスタント)の神学校です。
現在は出島史料館やお土産屋さんになっています。
出島の全体がわかるミニチュア
「旧出島神学校」の裏手には15分の1スケール出島のミニチュアがあります。
当時の街並みやそれぞれの建物が忠実に再現され、鎖国時代における唯一の外交ルートだった出島の様子がよくわかるスポットです。
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まとめ
江戸時代、海外のものはすべて「出島」を通してここから日本各地に広がっていきました。
砂糖や香辛料などの食材をはじめ、西洋における当時最先端の医学や学問、技術など新しいワクワクがいっぱいだったかつての場所。
そんな教科書にも登場する出島は、かつての雰囲気を体感できる人気の観光スポットです。
長崎に来られた際はぜひどうぞ。
名称: 出島和蘭商館跡 でじまおらんだしょうかんあと
住所: 長崎県長崎市出島町6-1
時間: 8:00-21:30
電話: 0958-29-1194
駐車場: 付近の有料駐車場を利用
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