山王神社な長崎の街中にあり、1945年の原爆投下の被害を受けても倒壊することなく片足でいまもなお立っている鳥居が有名です。
原爆の歴史とともに今も多くの参拝者が訪れる、山王神社をご紹介します。
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原爆にも耐えた一本柱の鳥居
山王神社は、長崎に落とされた原爆の爆心地から800mに位置しています。
階段の上にひっそりとあるのは原爆で片足を失った、一本足の鳥居です。
もともとは4つの鳥居がありましたか、この鳥居だけが片方の柱を残して今も同じ場所にしっかり立っています。
別名は片足鳥居とも呼ばれるこの鳥居を実際に見ると、こんな頑丈な鳥居でさえ爆風で片方が飛ばされるほどの破壊力だったことがよくわかり、原爆の被害の大きさを感じます。
石段を登った先には爆風で倒れた鳥居の半分も展示されています。
横になった鳥居のパーツは、立った状態よりずっと大きなもので、鳥居の彫り込まれた文字が爆風で消えている様子など、爆風の威力がすごく伝わってくるモニュメントです。
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山王神社にある被曝クスノキ
片足鳥居からさらに奥へ50mほど進むと、山王神社の入り口には大きな楠が立っています。
その大きさは圧巻で、神社の左手は高さ17m、右手は高さ21m、幹まわりはどちらも6~8mと巨大なもの。
こちらは被曝にあい、なおも残る2本のクスノキで飛んできた石によって大きくえぐられた跡も見られます。
近くにある説明パネルによると、被曝当時は葉が落ちてしまい、枯れ木のようになってしまいましたが、その後、2ヶ月が経過したころから新たな新芽が芽生え、命を吹き返しました。
爆風により上部が失われたため、高さがあまりありませんが、幹はかなり太く、空洞ができ、葉が枯れ落ちてもなおその生命を絶やさないクスノキに圧倒されます。
長崎出身のスーパースター・福山雅治さんの歌のおかげで有名になった長崎復興のシンボルともされる樹木です。
現在は静かでゆっくりとした時間が流れるなか、楠が原爆の恐ろしさと、自然の生命力の力強を語ってくれています。
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アクセス
一本足鳥居は長崎路面電車の浦上電停や大学病院電停から東へ徒歩で約10分ほど歩いたところにあります。
山王神社の楠までは、車イスでは行くことができませんが、一本足鳥居は道路側から見えます。
まとめ
山王神社の片足鳥居と被曝クスノキは、いかがだったでしょうか。
長崎におとされた原子爆弾の威力がよくわかるシンボル的な存在の「片足鳥居」。
現在、鳥居のまわりにはアパートが立ち並び、建物に挟まれたような立地の中にありますが、片足のみで立つその姿は物静かでありながらも何かを伝えようとする姿にも感じられます。
また、被曝クスノキは原爆を受けてもなお息を吹き返し命をつなぐ姿に、自然のもつ力強さと困難に打ち勝つ勇気をもらえる気がしますよね。
どちらも原爆の威力や被害を今に伝える場所として、長崎に来られた際は絶対に見てほしい戦争遺産です。
みなさんもぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。
名称: 山王神社 さんのうじんじゃ
住所: 長崎県長崎市坂本2丁目6-50
駐車場: 付近の有料駐車場を利用
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