今回やって来たのは、福岡県宗像市の宗像大社 中津宮(むなかたたいしゃ なかつぐう)です。
宗像大社は辺津宮(へつぐう)、中津宮(なかつぐう)、沖津宮(おきつぐう)の3つの神社から成り立っていて、中津宮は本土から11km離れた大島にあります。
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交通安全で有名な中津宮
「中津宮」は玄界灘に浮かぶ福岡県内で最大の離島である大島にある神社です。
ご祭神は宗像三女神と呼ばれる三柱のうちの一柱、湍津姫神(たぎつひめのかみ)です。
宗像三女神とは日本神話の最高神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)の娘の三姉妹が、田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)で、宗像大社の三宮にはそれぞれの女神が祀られています。
なお、玄界灘は古代より朝鮮半島や大陸の政治・経済と文化交流の海路の要で、宗像大社は古くから交通や海の安全の神として信仰されています。
特に中津宮は島にあることから、昔から航海と海上の安全が祈願されてきました。
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大島に向かう定期船が運行
中津宮は宗像大社を構成する神社の1つで、神社がある大島には船で渡る必要があります。
東郷駅から神湊(こうのみなと)行きのバスに乗り、そこから船で渡ります。
天気がよければ、はるかかなたに「沖ノ島」が見えることも。
神湊港から1日7便の定期船があり、時刻によって市営渡船「しおかぜ」もしくはフェリー「おおしま」が運行されています。
所要時間はしおかぜは15分、おおしまは25分ほどの穏やかな海をゆく快適な船旅です。
自転車、バイク、自動車はフェリーのおおしまのみ積み込みが可能なので気を付けてくださいね。(自動車は予約制)
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現地にむかう神湊港は車で行く方が便利なので、自家用車かレンタカーの比較サイトから探すと安く借りられます。
海が望める落ち着いた雰囲気
大島の玄関口である大島港から、歩いて5~6分ほどで中津宮に到着です。
参道は階段なので歩きやすい靴がベターです。
中津宮は海を見下ろす高台に本殿がある、静かなたたずまいのスポット。
石造りの立派な鳥居をくぐると小さな橋と手水舎があり、手水舎で清めたら、長い階段を上ります。
階段の上からは2つの鳥居越しに海が見え、晴れていればすばらしい海の景色が楽しめますよ。
宗像本土の辺津宮にくらべるとそれ程広くありませんが、境内は広くて古くからの信仰を感じられます。
本殿は永禄9年 (1566年)に建てられた歴史のあるもので、福岡県指定文化財となっています。
また、本殿に向かって左側には湧き水の「天真井」や、境内には他にも10以上の社が点在。
境内の外には大島で最も標高の高い御嶽(みたけ)の頂上にある御嶽神社や、沖津宮がある沖ノ島を望む「沖津宮遥拝所」などがあります。
七夕伝説の発祥のひとつ
境内には天の川と名付けられた小川が流れていて「織女神社」と「牽牛神社」があります。
中津宮は七夕伝説発祥の地とされています。
織女神社は天の川を渡った急な階段の上の森のなかにあります。
牽牛神社は一度境内を出た須賀神社とともにあり、石造りの急な階段を上った先に。
それぞれ境内の反対側の端と端にある社はお互いに向き合っていて、なんともロマンティックですね。
毎年8月7日には鎌倉時代から続くと伝わる、七夕祭が夕刻から盛大に行われます。
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まとめ
大島にある宗像大社の中津宮は、航海や交通安全のご利益があるとされ、多くの人々に崇められてきました。
2017年7月には「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群として、宗像大社の三宮と関連する7つから構成される世界遺産にも登録。
海に抱かれた素晴らしいスポットです。
名称: 宗像大社 中津宮
住所: 福岡県宗像市大島1811
電話: 0940-72-2007
駐車場: 神湊港の有料駐車場を利用
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