「七郎権現社」コロナ退散にも!かぜ、咳、喘息にご利益がある神社【糸島】
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七郎権現社はまたの名を七郎神社とも言い、場所は福岡県と佐賀県の県境にあります。
七郎権現社の基本情報(地図・アクセスなど)
名称 | 七郎権現社 しちろうごんげんしゃ |
住所 | 福岡県糸島市二丈鹿家2553 |
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福岡と佐賀の間にある穴場スポット
海を眺めながら国道202号線(唐津街道)を走っていると、佐賀と福岡の県境を示す道路標識が出てきます。
そこから約10mぐらいのところで、海側とは反対側に鳥居がひっそりと立っているのが七郎権現社です。
民家の隣にある鳥居と看板が目印ですが、一見見落としてしまいそうになるほど場所はかなり分かりにくいところ。
鳥居をくぐって道路から下に降りると、そんなに広くはありませんが奥のほうに小さな滝があり、お地蔵さんや不動明王像、弘法大師の石像などが並んでいます。
かぜ、咳、喘息に効く「七郎権現社」
神社の境内に入ると、右側にトタン屋根で覆われたスペースの奥に七郎権現社の小さな祠があります。
地元の人からは七郎権現と呼ばれている七郎権現社は、咳の神様が祀られていて、地元の方々がゼンソクを患ったときや、咳に苦しんでいる人など呼吸器系に悩みがある人がお詣りに来るところとして知られています。
今から1300年ほど前の奈良時代、朝廷での権力闘争に敗れて九州で兵を起こした藤原広嗣という人がいました。
戦に敗れた藤原広嗣が肥前に逃げる途中、彼の部下で馬の世話係をしていた右馬七郎という人がケガをして、この洞穴に隠れていたところ、寒さのため思わず「ゴホン」と咳をしてしまい敵軍に見つかったため、その場で自刃して果てるという壮烈な最期を遂げました。
そのことを哀れに思った村人が大切に供養をしたのが七郎権現社のはじまりとされ、それ以降、ここは今でも喘息(ぜんそく)や咳の治療を祈願するため、多くのかたが訪れます。
奉納品はおもちゃの刀!?
七郎権現社では祠(ほこら)のまわりには、おもちゃの刀がいっぱい置かれています。
これは、もともと参拝された方が祈願が成就したお礼に木刀を供える風習があったことに由来します。
昔は木刀を奉納していましたが、今では木刀もなかなか高価で手に入らないということで、いつしかおもちゃの刀に変化していったんですね。
小さな祠のまわりにはお花や飲み物、セキが治ったお礼状や、玩具の刀、木刀がうず高く供えられています。
ちなみにこちらの神社がセキに効くとが地元に伝わる小唄の一節にも出てくるため、少なくとも今から100年以上前からこのような風習があったとされといます。
咳の神様として完治のお礼に刀を奉納するという、ユニークな風習がある七郎権現社。
呼吸器系にダメージをおよぼすとされるコロナウィルスが流行している現在、咳や喉、喘息といった呼吸器系に疾患がある人はもちろん、コロナ退散を祈願して参拝してみるのもいいですね。
伊能忠敬も訪れた包石
七郎神社と道を挟んでちょうど向かい側の海辺には、包石(つつみいし)という石があります。
大きな石が小さな石を包むように積まれていることが、その名の由来なのだそう。
実際に見てみると、人工的に積み上げられたことがよくわかります。
こちらは福岡と佐賀の県境を表す位置に立てられた目印となるものです。
この包石は、2002年9月に一度台風で倒壊しましたが、地元の人々の働きかけで2004年8月に復元されました。
今から200年ほど前に日本地図をつくった伊能忠敬は測量のためにここに立ち寄ったとされ、そのときの日記には「海辺に包石あり、古は鼓石という」とここが筑前と肥前の境界だったことが記されています。
この包石は海上からも格好の目印となったため、天保4年(1833)、福岡藩から唐津藩の間でこの包石と壱岐島の三ツ瀬から引いた線を両国の海境としたとされるほど、両藩の境界として重要な役割を果たしました。
そんな福岡と佐賀の双方の人たちにとって貴重な存在だった包石は、間近で見ると思ったよりも大きくて存在感があります。
まとめ
まるで向かい合うように存在しているところが、なんだか不思議ですよね。
糸島にお越しの際はぜひどうぞ。
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