水前寺公園の正式名称は水前寺成趣園(すいぜんじじょうじゅえん)
熊本城と並ぶ熊本市内の二大観光スポットとして、古くから地元の人たちに愛されている風光明媚な庭園です。
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熊本でとっても有名な日本庭園
水前寺成趣園は今から380年以上前の江戸時代、寛永9年(1632年)に初代の熊本藩主、細川忠利(ただとし)公がこの地の湧水を利用して茶屋をつくったのがはじまりです。
以降は細川家の茶屋として庭園が整備され、三代目藩主の網利(つなとし)公の時代に完成。
そんな水前寺公園は、中に入るとすぐ正面に富士築山とよばれる美しい風景が広がります。
成趣園を象徴するメインの絶景でとってもインパクトがあります。
東海道五十三次をモチーフにしたものとされ、右手にある小高い丘は富士山、手前にある池は箱根の芦ノ湖を表現。
湖に見立てた広い池に浮石や小さな石橋が連なり、なだらかなカーブを描く築山や、見事に剪定された松の木など水と緑の調和でできた日本ならではの庭園美を楽しめます。
園内は歩いて楽しむことを目的としてつくられた回遊式庭園で、園内はさほど広くなく約30分ほどで散策が可能です。
ゆっくりと園内を一周しながら、さまざまな角度からお庭を鑑賞できます。
池の水は阿蘇山からの湧水が利用され、1年を通して約18度の水温でとっても透明度が高く、清流には鯉が泳いでいます。
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細川家の歴代藩主をまつる神社
肥後細川家の歴代の藩主やガラシャ夫人をまつる神社で、正月になると初詣の定番スポットとして多くの参拝客でにぎわいます。
阿蘇火山の硬水で、冷たく澄んでいておいしい水。
飲めば長生きできるとの言い伝えがあり、百薬の長として多くの人がこの水を求めて来られます。
パワースポットの梛(なぎ)の木
水前寺成趣園のパワースポットとして有名な、縁結びの梛(なぎ)の木です。
推定樹齢は300年を超え、幹回り2.3m、樹高は12mの巨木です。
梛は古来より縁起の良い植物とされ、葉っぱは横にはなかなか破れないことから、男女の縁が切れない縁結びの木とされています。
梛の葉は裏も表も同じようなデザインで、2人で持っていると裏表のない夫婦生活が送れるとされています。
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現地には電車やバスのほか、車で行く場合は自家用車かレンタカーの比較サイトから探すと安く借りられます。
見どころがいっぱいの庭園
出水神社からさらに奥へ進むと、赤い鳥居の稲荷神社が見えてきます。
京都伏見稲荷神社の御分霊で、五穀豊穣や家内安全などの守護神とされています。
人工的に作られた小山で、入口から見た時はそれほど大きいとは感じませんが、近くで見るととても迫力があります。
園内には随所にベンチがあり、美しい庭を眺めながら休憩できるようになっています。
細川忠利、藤孝の銅像
向かって左側は水前寺成趣園をつくった初代熊本藩主の細川忠利公、右側は古今伝授の継承者で忠利公の祖父・細川藤孝(ふじたか)公です。
かつて御所にあった御茶室
公園の入口から右側にあるかやぶき屋根の家が古今伝授の間です。
かつて京都御所内にあり、慶長5年(1600年)に細川藤孝公が桂宮智仁親王に古今和歌集の奥義を伝授した場所とされています。
そんな400年以上の歴史があるこの建物は、大正元年(1912年)に熊本の水前寺成趣園に移されました。
茶室では有料で抹茶やコーヒーとお菓子のセットをいただくことができます。
池の向こうに庭園が広がるすばらしい眺め。茶席からの景色は特に見晴らしがよく、空の青さや水と緑が映える風情ある空間を楽しめます。
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まとめ
細川家が3代にわたって約80年の年月をかけてできた日本庭園。
熊本の市街地の近くにありながらまわりの喧騒とはまるで異なり、池の水がきらめく様子や見事な庭園など緑あふれる都会のオアシスです。
熊本にお越しの際はぜひどうぞ。
名称: 水前寺成趣園 すいぜんじじょうじゅえん
住所: 熊本県熊本市中央区水前寺公園8−1
電話: 096-383-0074
時間: 8:30-17:00
駐車場: 付近の有料駐車場を利用
水前寺成趣園のページ
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