日本にあるユニークなトイレめぐり。
今回は、トイレをテーマにした博物館や、珍しいトイレの神様のご紹介です。
【TOTOミュージアム】
まずやって来たのは、北九州にある「TOTOミュージアム」です。
人間が生きていく中で欠かせない場所の「トイレ」をテーマにした、とってもユニークな(マニアックな !?)ミュージアムです。
場所は、小倉北区のTOTO本社敷地内にあります。
清潔感のある白を基調とした外観のデザインが特徴の建物で、1階がショールーム、2階がミュージアムになっています。
なお、館内には約一世紀に渡るTOTOのものづくりの紹介のみならず、
下水道が整備されていない時代のポットン便所から、最新型のトイレまで、歴代の便座が並んでいるエリアなど、
トイレに関するいろんな事を知ることができます。
さらに館内は、他にも様々な展示物があります。
こちらはトイレと三輪バイクを合体させた、ユニークな「トイレットバイク」です。
座席がトイレになっていて、メタンガスで走る環境にやさしいバイクなんだそうな。*あくまでもコンセプトです。
また、TOTOと言えば温水洗浄便座の「ウォシュレット」
1980年に販売を始めて、現在国内では温水洗浄便座の普及率は70パーセント近くといわれています。
そんな今やトイレの必需品となったウォシュレットの第1号機も展示されています。
また、今から100年以上前の1914年に完成した、日本初の腰掛け水洗便器(レプリカ)です。
他にも、迎賓館赤坂離宮のトイレと浴槽や、
こちらのバスタブと便器は、旧首相官邸で実際に使われていた本物で、首相官邸建て替えの際に引き取って展示しています。
あの吉田茂や田中角栄など歴代の首相が使ったかも!?
普段は当たり前のように使っているトイレですが、様々な工夫や改良を積み重ねで現在の形になっていることがよく分かり、改めて日本のトイレ文化はスゴイ!
ものづくりへのこだわりや、情熱にあふれた奥深いトイレの世界が体感でき、いつもお世話になっている便器に対する愛情が深まりました。
入場料も無料で、雨の日も快適に楽しめることができます。北九州に来た際はぜひどうぞ。
【トイレの神様】
次にやって来たのは、大分にあるトイレの神様です。
場所は、別府の赤松地区にある観音寺に隣接する安国寺跡にあります。
なお、こちらは別府から大分市に向かう国道10号線を南下し、別府の街をぬけたところからすぐ左に曲がって高架下をくぐり、県道51号線を山側に登って行ったところにあります。
ちなみに、この安国寺は大正の頃に開かれたお寺で現在は廃寺となっていますが、敷地内にはたくさんの磨崖仏や石像などが残っています。
こちらの磨崖仏は見えるところだけかと思ったら、崖下など隠れてる場所も含めこの付近一帯に500体以上眠っているんだそうな!
その中にあるのが、トイレの神様と呼ばれる珍しい磨崖仏です。
こちらはけっこう大きな岩の顔で、知る人ぞ知るとってもユニークなお神様!
横にある解説文には確かに「便所の神様」と書かれています。
ちなみに、この神様は大正時代につくられたもので、当時は隣に便所があり、その守り神として彫られたのだそうですが、現在は便所のみ取り壊され、磨崖仏だけが残っています。
きれいなトイレは気持ちいい!
いつも使わせていただいているトイレに改めて感謝しようと思う、とっても珍しいトイレの神様です。
トイレがとっても好きになる!ユニークすぎるWCスポットめぐりです。
名称:TOTOミュージアム
住所:北九州市小倉北区貴船町2-2
電話:093-951-2534
駐車場:無料駐車場あり
名称:安国寺跡
住所:大分県別府市赤松
駐車場:無料駐車場あり
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