今回ご紹介するのは、北九州市門司区にある老舗料亭の三宜楼(さんきろう)と、源義経や平家にゆかりがある甲宗八幡神社(こうそうはちまんじんじゃ)です。
どちらも門司港エリアのほど近くにあり、「海賊と呼ばれた男」で知られる出光佐三氏にも関係があるスポットとして知られています。
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門司港の歴史的な料亭「三宜楼」
まずやって来たのは、JR門司駅から歩いて約8分のところにある三宜楼です。
門司駅から少し歩いたところには、歴史的な佇まいが広がる住宅街の高台に、威風堂々とした三宜楼が立っています。
昭和6年(1931年)に建てられた三宜楼は、現存している料亭の建物の中では九州最大級とされる木造3階建ての建物です。
創業は明治44年(1911年)で、門司港が貿易港として栄えていた頃は、財政界の方の社交場として活気にあふれ、あの出光興産の創業者である出光佐三氏も利用していたとされています。
当時は賑わっていた三宜楼ですが、昭和30年頃に廃業。その後は地元の保存会の方々の尽力により約16,000名の署名を集め、北九州市に寄贈されました。
補修工事をした後の平成26年(2014年)に、約50年ぶりに営業が再開しています。
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館内に残る社交場の歴史
一歩足を踏み入れると、社交場として栄えたかつての繁栄を偲ばせるような大広間や、美しい欄間の装飾など歴史ある空間が広がります。
三宜楼の料理は日本のふぐ料理公許第1号であり、下関に本店がある「春帆楼(しゅんぱんろう)」がプロデュース。
かつての雰囲気を楽しみながら、関門名物であるふぐ料理がいただけます。
2階・3階のエリアもボランティアガイドの方が詳しい説明をしてくれる場合があります。
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現地には車で行く方が便利なので、自家用車かレンタカーの比較サイトから探すと安く借りられます。
平家ゆかりの甲宗八幡神社
次にやって来たのは、開門海峡の近くの小高い山にある甲宗八幡神社(こうそうはちまんじんじゃ)です。
門司港の少し高台にあるこちらの神社は平安時代の860年の創建とされ、特に関門海峡の壇之浦での戦いにより、拝殿裏には平知盛の墓と伝えられる石塔や、源範頼・義経兄弟が戦いで荒廃した神社を再建したとされています。
こちらは「海賊と呼ばれた男」で知られる、出光興産創業者の出光佐三氏とも深い関わりがあります。
佐三氏は甲宗八幡神社を深く崇敬し、大正15年(1626年)にはこの神社で結婚式を挙げたり、また昭和48年(1973年)には鎮守の神々への感謝のしるしとして大鳥居を奉納しています。
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名物の「甲みくじ」と小倉織の「御守り」
甲宗八幡神社の御神体は、神功皇后が着用していたとされる甲(かぶと)です。
神社にはそんな神功皇后にちなんで甲の形に折られたユニークなおみくじや、小倉織の生地で作られた御守りと御朱印帳が人気です。
江戸時代、小倉藩の特産品であった小倉織。
生地が強く頑丈で、槍で突かれてもほとんど矛先を通さなかったことから「災難除け」として有名になりました。
甲宗八幡神社は、この小倉織の生地を用いてカラフルな色からシックで大人っぽい色まで揃っており、見た目も可愛くとってもおしゃれです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は門司出身の出光佐三さんにちなんだ三宜楼と、甲宗八幡神社という2つのスポットについてご紹介しました。
明治から昭和初期にかけて、国際貿易港として栄えた門司港のまち。
今回、ご紹介した三宜楼と甲宗八幡神社はどちらも出光興産創業者の出光佐三氏とも深い関わりがあるスポットとなっています。
レトロモダンな雰囲気を味わいながら、歴史や文化に思いを馳せ、町中の名所を巡ってみてはいかがでしょうか。
名称: 三宜楼 さんきろう
住所: 福岡県北九州市門司区清滝3丁目6-8
電話: 093-321-2635
時間: 10:00-17:00 月曜休み
駐車場: 付近の有料駐車場を利用
三宜楼のページ
名称: 甲宗八幡神社 こうそうはちまんじんじゃ
住所: 福岡県北九州市門司区旧門司1丁目7-18
電話: 093-321-0944
駐車場: 無料駐車場あり
甲宗八幡神社のページ
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