今回やってきたのは、福岡県田川市にある「石炭記念公園」です。
1900年(明治33年)より、炭坑の町として栄えた田川市。
三井田川鉱業は1964年に閉山しましたが、その跡地に整備されたのが「石炭記念公園」です。
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田川市の歴史や文化が残る「石炭記念公園」
月がでたでた~で有名な「炭坑節」もこの田川市が発祥の地です。
公園内に碑があり、もともとは炭坑労働の中で生まれた仕事唄だったそうです。
そんな田川の石炭記念公園には「田川市石炭・歴史博物館」があり、炭坑で働く人々の当時の生活の様子や歴史について学んだり、運搬に使用していたSLも見ることができます。
また、国登録有形文化財に登録された田川市のシンボルである二本煙突や、堅坑櫓(たてこうやぐら)も残っています。
煙突は45.45mあり、市街地からでもよく見えます。
幸せを願う「百年(とわ)の鐘」
明治41年(1908年)につくられた二本の煙突は、作られてから110年以上経過した現在もなお仲睦まじく寄り添う姿から「夫婦煙突」と呼ばれ、夫婦円満の象徴とされてきました。
そんな仲良く並ぶ二本煙突が111周年になるのを記念して2019年にできたのが、百年の鐘(とわのかね)という新しいスポットです。
飯塚市在住の芸術家、そのだ正治さんによって恋愛成就の鐘として制作された高さ約2・7m、横約2・4mのハート形のオブジェと鐘。
公園を一望できる高台の駐車場にあるこちらのモニュメントは恋愛の聖地として注目され、煙突をバックにした百年(とわ)の鐘は、若者のあいだでも「映えスポット」として人気になっています。
永遠の愛を誓う「しあわせの蒼い鳥」
石炭記念公園の最寄駅となる平成筑豊鉄道の田川伊田駅には、恋愛成就に関する別のオブジェも。
煙突から歩いて5分ほどのところにある田川伊田駅(たがわいたえき)のホームには、百年(とわ)の鐘と同じ制作者によって作られたオブシェ「しあわせの蒼い鳥」があります。
オブジェの前で写真を撮ると、まるで天使の羽根のように写るフォトジェニックなスポットです。
こちらのオブジェができたいきさつは、1986年に公開された「第37作 男はつらいよ 幸福(しあわせ)の青い鳥」の撮影の一部が、この駅のホームで行われたことによるもの。
映画に出演された俳優、長渕剛さんと志穂美悦子さんがのちに結婚されたことにあやかり、そのだ正治さんによってオブジェが制作され、縁結びスポットとして注目されています。
まとめ
いかがでしたか?鐘を鳴らして誓う永遠の愛や、恋愛成就を願うこれらのスポットは、今では2本煙突を中心に恋愛の聖地になっています。
そんな2つのオブジェを制作したそのだ正治さんは、筑豊エリアを拠点に鉄を使って街やハートの形をしたモニュメントを制作している現代アート作家です。
炭坑の町として栄えた歴史ある田川市は現在、アートが多いまちになっています。
田川市に行かれる際は、歴史とともにぜひ近代アートにも触れてみてください。
名称: 石炭記念公園 せきたんきねんこうえん
住所: 福岡県田川市伊田2734-1
電話: 0947-85-7148(田川市都市計画課)
駐車場: 無料駐車場あり
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