今回、やって来たのは宮城県都城市にある弥五郎(やごろう)どんの館です。
全国各地には、地元に伝わるお祭りで、伝説となっている人物や動物が登場することがありますが、宮城県都城市山之口町に伝わるお祭りでは「弥五郎どん」という方が主役となって出てきます。
今回は、地元で長年愛されている弥五郎どんとそのお祭りについて紹介します。
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「弥五郎どん」とは?
弥五郎どんは、宮崎県と鹿児島県に伝わる伝説の巨人のことです。
彼のモデルとなった人物などは明らかではありませんが、奈良時代の720年(養老4年)に勃発したのが隼人の反乱では、律令政府に対抗する隼人側の統率者が弥五郎どんだったとされています。
反乱は朝廷軍によって鎮圧されましたが、そのとき敗北した隼人側には多くの犠牲者が出たため、犠牲者の霊によるたたりを恐れた朝廷軍は、広範囲にわたって慰霊祭を実施。
そんな慰霊祭の主役となったのが、隼人軍の統率者であった弥五郎どんでした。
現在では宮崎県都城市山之口町、鹿児島県曽於市大隅町、宮城県日南市の3か所で今も残る弥五郎どん祭りとなったとされています。
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都城市にある「弥五郎どんの館」
都城市山之口町で毎年11月3日に行われる「弥五郎どん祭り」のことを詳しく紹介する施設です。
お祭りの当日は、円野神社から池の尾神社まで、浜殿下り(はまくだり)とよばれる御神幸の行列の先頭に身長4メートルある弥五郎どんの像を立たせて、地域の子供たちに引かれながら練り歩くのがこのお祭りの特徴です。
「弥五郎どん」ゆかりのものに触れると、病気をせず一年中元気で過ごせるという言い伝えがあります。
1000年以上の歴史があり、平成2年に県指定の無形民俗文化財に指定されました。
館内ではそんな「弥五郎どん祭り」について、浜殿下り(はまくだり)の様子がわかる模型やビデオ、パネルなどによってその歴史を知ることができます。
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館内にある巨大な「弥五郎どん」
建物の中央には祭りの主役である巨大な「弥五郎どん」を展示。
弥五郎どんは赤い顔に黒い髭を生やし、頭からは槍が3本突き出ている4メートルほどの人形で、腰に刀を2本さしています。
ご神体でありながら、服装は麻の薄い着物一枚だけという実に質素なもの。
日ごろの弥五郎どんは焼酎ばかり飲んでいて、衣服まで気が回らなかった、という趣旨の説明があります。
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山之口スマートインターチェンジ
平成28年にできた山之口スマートインターチェンジにも、上下線のサービスエリアに「弥五郎どん」のモニュメントが設置されています。
弥五郎どんによる人形浄瑠璃のしかけ時計で、いかに弥五郎どんが地元から愛され、根付いているお祭りであることがよくわかります。
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まとめ
いかがでしたか?今回は宮崎県都城市山之口町に伝わる弥五郎どんについて紹介ました。
地元に根付いて受け継がれている宮城県都城市山之口町の弥五郎どん祭り。
※上の写真は鹿児島の「道の駅おおすみ」にある弥五郎どんの像です。
伝説の巨人、弥五郎どんとそのお祭りについてよくわかるのが「弥五郎どんの館」です。
名称: 弥五郎どんの館 やごろうどんのやかた
住所: 宮崎県都城市山之口町富吉1702
電話: 0986-57-3713
時間: 9:00-17:00 月曜休み
駐車場: 無料駐車場あり
弥五郎どんの館のページ
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