今回ご紹介するのは、熊本県荒尾市にある万田抗(まんだこう)です。
九州の中部にあり、三池炭鉱のひとつとして2015年には世界文化遺産にも認められました。
日本の産業革命を担ってきた、歴史のある炭鉱所についてご紹介します。
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もくじ
炭鉱の歴史がわかる「万田抗ステーション」
駐車場からおりて、すぐ出てくるのが「万田坑ステーション」です。
万田坑を再現したジオラマなどで炭鉱について学ぶことができ、これから坑内を見学するためのいい予習になります。
なお、有料区域にはお手洗いが無いので、こちらで済ませておきましょう。
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ノスタルジックな万田坑
万田坑は明治から昭和にかけて採掘していた、数ある三池炭坑のうちのひとつです。
平成9年まで施設が維持されていたため保存状態がよく、今でも施設の内部を見学することができます。
三池炭鉱の跡地の中では唯一、入場料が必要な場所ですが、レンガ造りが美しく歴史を感じる建物です。
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現地には車で行く方が便利なので、自家用車かレンタカーの比較サイトから探すと安く借りられます。
万田坑のシンボル!第二竪坑櫓(だいにたてこうやぐら)
レンガ造りの建物のとなりに建っている鉄塔が「第二竪坑櫓」です。
約19mの高さがあり、炭鉱で働く人たちと資材などを地下264mへと運ぶエレベーター(ケージ)として使われていました。
櫓(やぐら)の下にあった抗口は、現在は封鎖されていますが、櫓(やぐら)は下から眺めるとっても迫力があります!
世界遺産の内部を見学「巻き上げ機室」
有料区域は世界遺産を外から見ることがメインとなりますが、建物に入れる唯一の場所が「巻き上げ機室」です。(耐震補強の対策済み)
レンガ造り2階建ての歴史を感じさせる外観で、内部には巨大なウインチやエンジンがあります。
エレベーターの役割を果たしていた巻き上げ機は、一度に20名から25名程度の作業員の上げ下げを行っていました。
多くの作業員を地下に下ろす装置は圧巻の大きさ。
作業員の生命がかかっているため、設備は100年以上前の当時、最先端の技術を持つイギリスから輸入されました。
巨大な巻き上げ機は太いワイヤーが巻かれていて、自動で動く今のエレベーターと違って手動で運転されていたことに驚きます。
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ガイドさんによるお話も(無料)
万田坑は個人での見学も可能ですが、タイミングが合えば無料ガイドさんのおはなしがオススメ。
無料のガイドツアーは所要時間は30分ほどで、だれでも予約なしに参加することができます。
13時、14時と1時間に1回ほどの間隔で実施され、タイミングが悪いと長いあいだ待つことになります。
なお、次の時間まで40~50分ほど待つ場合は、先にすすんで先発のグループに追いつきましょう。
前の組でガイドさんが話しているのを、一緒に聞いたほうが効率的な場合があります。
家族連れで子供と一緒に聞くのはもちろん、大人だけで訪れても楽しめますよ。
物産館も併設
物販コーナーでは万田坑を見学した際にお土産を買うのも楽しみです。
こじんまりとしていますがお土産を購入したり、名物の炭鉱カレーやメロンパン、アイスクリームなどの軽食がいただけます。
建物の上は展望台になっていて、万田坑を見ながら休憩できるおすすめスポットです。
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まとめ
三池炭鉱の「万田坑」は、日本の産業革命をエネルギー面で支えた重要な施設です。
廃墟感のあるノスタルジックな外観や、巻き上げ機や櫓に代表される壮大なスケールの施設など世界遺産ふさわしい見どころいっぱいのスポットです。
落盤事故や労働争議など多くの苦難をのりこえて、日本の経済が発展してきた歴史と文化が集約されています。
※ちなみに、他の炭鉱跡が大牟田市にあるのに対し、この万田坑だけは荒尾市にあります。
大牟田や荒尾に来られた際はぜひどうぞ。
名称: 三池炭鉱 万田坑跡 みいけたんこう まんだこうあと
住所: 熊本県荒尾市原万田200-2
時間: 9:30-17:00 月曜休
電話: 0968-57-9155
駐車場: 無料駐車場あり
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