今回、ご紹介するのは長崎県大村市の出身で、教育者として知られる石井筆子さんです。
石井筆子さんは自らの子が知的障害者だったことから、知的障害者の教育や福祉に生涯を捧げたとってもエライ人。
こちらは佐賀市のメインストリートにある石井筆子さんと、夫の石井亮一さんの像です。
この像は2018年に行われた明治維新150年の記念イベント「肥前さが幕末維新博覧会」のときに設置された偉人の等身大モニュメントです。
今回は知的障害施設「滝乃川学園」の運営に尽力したことで知られる石井筆子さんについて、詳しく知れるスポットをご紹介します。
もくじ
大村小学校にある銅像
まずはじめにやって来たのは、大村公園の近くにある石井筆子さんの像です。
石井筆子像の基本情報(地図・アクセスなど)
名称 | 石井筆子像 いしいふでこぞう |
住所 | 長崎県大村市玖島1丁目126-4 大村小学校 五教館御成門付近 |
駐車場 | 近くの有料駐車場を利用 |
理想にもえる表情が印象的な胸像です。
彼女は小さなころからとても優秀で、明治13年には当時からするととても珍しいイタリアとフランスに留学。
日本に帰国後は、華族女学校でフランス語の教師をしていました。
なお、女学校で同僚の英語教師だった津田梅子はのちに津田塾大学を設立し、新しい五千円札になる人としても有名ですね。
石井筆子さんはその後、大日本婦人教育会の設立や、婦人倶楽部万国大会の日本代表としても活躍しました。
障害児教育をライフワークに
彼女は結婚をして生まれた子供が知的障害児だったため差別を受けたことが、知的障がい児教育に興味を持つきっかけとなりました。
当時の日本は障がい児は義務教育の対象からも除外されるなど差別されているのに対して、フランスでは人に優劣はなく、みんな等しく持っている人権が尊重されていることを海外に留学したときに体験。
のちに日本初の知的障害施設として滝乃川学園の創設者、石井亮一と再婚したことで学園の運営に積極的に関わるようになります。
その後、幾多の困難を乗り越えて、夫の死後も必死に学園を守り続け、現在につづく社会福祉法人「滝乃川学園」の基礎を築くなどその功績が讃えられ、建てられたのがこちらの銅像なのです。
石井筆子さんがテーマの映画「天使のピアノ」
石井筆子さんは、夫の石井亮一がつくった日本初の知的障害者施設「滝乃川学園」に子供とともに住み込み、学校を支えるなど社会活動を精力的に行ないました。
その時に持ち込んだピアノは現在も滝乃川学園に残っていて、日本最古のピアノ(天使のピアノ)呼ばれています。
この石井筆子さんの物語は映画化され、話題に。
現在は大村市にある「ミライon図書館」でレプリカをみることができます。
ミライon図書館の基本情報(地図・アクセスなど)
名称 | ミライon図書館 みらいおんとしょかん |
住所 | 長崎県大村市東本町481 |
電話 | 0957-48-7700 |
時間 | 10:00-18:00 月曜休み |
駐車場 | 無料駐車場あり |
HP | ミライon図書館のページ |
まとめ
いかがでしたか?今回は長崎県大村市出身の石井筆子さんについてご紹介しました。
フランスの留学などを通じて日本の女性の地位向上に尽力し、女子教育や知的障害者の福祉に力を尽くした、日本人として誇れる人です。
近代資本主義の父として知られ、一万円札にもなっている渋沢栄一さんも、石井筆子さんがつくった日本初の知的障害施設「滝乃川学園」の3代目理事長を勤めた経験があるんです。
映画を見てから聖地巡りをすると、より理解が深まりますよ。
歴史好きな方や、家族で社会勉強にもぴったりでぜひおすすめします。
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