「針尾送信所」「無窮洞」佐世保に残る歴史遺産!かつての戦争を学べるスポットめぐり【佐世保】

今回、やってきたのは長崎県の佐世保市です。

軍港として栄えたこちらの街には、かつての戦争の最初と最後を象徴するモニュメントが残されています。

今回はそんな佐世保に残る戦争遺産のスポットをご紹介します。

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針尾送信所(はりおそうしんじょ)

まずやってきたのは、佐世保市の郊外にある「針尾送信所」の遺構です。

場所は長崎県佐世保市の中心街から、車でおよそ30分のところにあります。

西海パールラインを南へ進むと、出てくる丘の上に3本の大きな塔。

自然の風景がひろがるのどかなミカン畑の中にまるで煙突のような!?ひときわ高い塔が3つそびえています。

こちらが今から100年以上前の大正時代に建築された、旧佐世保無線電信所(針尾送信所)の電波塔です。

鉄筋コンクリート製で、高さは約136m、基底部の直径は約12mもある無線塔。

日露戦争によって無線通信の重要性がわかった旧日本海軍が、当時の最新技術をあつめ1918年(大正7年)から4年の歳月をかけてできました、

ここから中国大陸や東京・広島方面、台湾や沖縄などの南太平洋へと情報が電信された重要な通信施設です。

太平洋戦争のきっかけとなった真珠湾攻撃で、作戦司令の暗号電文「ニイタカヤマノボレ」はこの送信所から発信したと伝えられています。(諸説あり)

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100年以上とは思えない頑丈な内部

無線塔の内部は見学することができます。

中に入ると、天井に向かってハシゴがまっすぐ伸びています。

現代のようなクレーンもない時代に、ほぼ手作業でつくられた塔は建設からおよそ100年が経過しています。

しかし、現在の耐震基準もクリアするほど、内部もすごく頑丈な建築物です。

内部は廃墟となっていますが、壁には窓があるのでさほど真っ暗ではありません。

西海橋の近くにまるでアートのように!?ニョキニョキとそびえる3本の塔は、戦争遺跡巡りや廃虚マニアにオススメ。

まるで天まで続いているかのような!?空に向かって無限に伸びるコンクリートの巨大な塔です。

無線塔と電信室がともに現存する国内最後の施設として有名な「針尾送信所」です。

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現地には車で行く方が便利なので、自家用車かレンタカーの比較サイトから探すと安く借りられます。

無窮洞(むきゅうどう)

次にやってきたのはハウステンボスから車で5分のところにある無窮洞(むきゅうどう)です。

こちらは第二次世界大戦の末期(1943年)ごろ、空襲に備えて地元の教師と小学生たちが掘った巨大な防空壕です。

現地は日中のあいだ、地元のボランティアの方による案内のもとで見学することができます。(予約不要)

中は幅約5m、奥行き約20m、生徒500人が避難できるほどの大きさがあります。

工事は昭和18年8月から、昭和20年8月の終戦までつづけられました。

現在で言う小学校3年から中学2年までの生徒が作業に従事。

男子児童がツルハシで穴を掘り、女子児童がノミと金槌で表面をなだらかにするなどしてできました。

掘削機やドリルがない時代にもかかわらず、教師と小学生たちが苦労のすえ2年の歳月をかけてつくられた汗と努力の結晶です。

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子供がつくったと思えないほどの内部

内部は通常の防空壕とはまったく異なったイメージ。

石でできた教壇や明かりを灯す台など、まるで西洋の建築物のよう!?

小学生がつくったとは思えないほど、美しいアーチを描いたとってもおごそかな空間がひろがります。

天井にはなだらかなカーブになっていて、岩肌から染み出た水滴が壁を伝わって、自然と溝に排水されるように設計されています。

防空壕の中は教室やトイレ、炊事場、校長室など長引く避難生活の中でも授業や生活ができるようになっています。

戦争当時は文字通り死と隣り合わせの中にあり、長崎に原爆が投下された際は、被爆者を収容する医療施設としても使われました

戦争の悲惨さと平和への祈りを今に伝える「無窮洞」

戦争の歴史を子どもに伝え、平和について学ぶことができる、知る人ぞ知る穴場スポットです。

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まとめ

いかがでしたか?

日本が戦争を始めるきっかけとなった、真珠湾攻撃の命令が出されたとされる電波塔。

戦局が悪化し、小さな子供たちまでが避難して暮らすこととなった防空壕。

佐世保に残る貴重な戦争遺産の歴史スポットです。

近くに来られた際はぜひどうぞ。

名称: 針尾送信所 はりおそうしんしょ
住所: 長崎県佐世保市針尾中町
時間: 9:00-12:00/13:00-16:00
電話: 0956-58-2718(針尾無線塔保存会)
駐車場: 無料駐車場あり
針尾送信所のページ

名称: 無窮洞 むきゅうどう
住所: 長崎県佐世保市城間町
時間: 9:00-17:00
電話: 0956-59-2003(無窮洞顕彰保存会)
駐車場: 無料駐車場あり

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