今回、ご紹介するのは熊本県宇土市住吉町にある「住吉自然公園」です。
公園内には様々な見どころがありますが、オススメは日本ではじめて海苔養殖に成功したことを記念するモニュメントです。
今回はそんな住吉自然公園についてご紹介します。
※その他の宇土・山都エリアの見どころスポットはこちら↓↓
公園のある場所は?
熊本の宇土から三角や天草に向かう国道57号線は、日本の渚百選にも選ばれているほどキレイな海沿いのドライブコース。
海岸線沿いの道は、有明海の干満の差でできた三日月の波形の跡が美しい、有明海の干潟が広がっています。
そんな干潟の途中にある住吉自然公園は,古くから景勝の地として知られています。
以前は離れ小島だったこの公園は今では海に突き出た島のようになっていて、敷地内には240種類の樹木や樹齢が約200年もの照葉樹の原生林におおわれた、自然が豊かなスポットです。
駐車場は正面入り口にがありますが、ちょうど島の裏側(風流島に近い場所)にも数台、車が止められるスペースがあります。
【宇土・山都で宿泊するなら】
アジサイが咲く島
半島になっている公園のまわりには約1、000本もの紫陽花(あじさい)が植えられ、熊本で有数のアジサイの名所として知られています。
梅雨の時期には見事な花を咲かせ、毎年6月中旬に行われるマンドリンコンサートでは、多くの見学客で賑わいます。
あの枕草子にも登場!
アジサイが見える公園の北側、約300mほど沖には最大幅約60mの「風流島」があります。
干潟の先に鳥居が立っている小さな島は、あの伊勢物語や枕草子にも登場。
むかしは船で熊本に入るときの目印としてなくてはならない場所だった島で、別名ははだか島、たばこ島ともよばれています。
【宇土・山都でドライブするなら】
現地には車で行く方が便利なので、自家用車かレンタカーの比較サイトから探すと安く借りられます。
古来より海上安全の守り神
半島の頂上には約900年の歴史がある「住吉神社」があります。
古くから海上安全の守りとして崇拝されてきた神社で、島に残る原生林とともに地元の人に大切に守られてきました。
日本最古の灯台があった場所
元々は、肥後六代藩主の細川宣紀が航海中に暴風にあい、住吉の神様に祈りをささげて難を逃れた事から奉納した高灯籠(たかとうろう)です。
江戸時代は灯の周りを和紙でまいていたもので、日本最古の灯台といわれ、長いあいだ航海の目印とされてきました。
現在はこの高灯籠の跡地に、昭和8年に建設された住吉灯台になっています。
【宇土・山都で遊び・体験をするなら】
あの有明海苔が生まれた聖地
住吉神社や灯台の近くで、公園の遊歩道を進んだ奥にはドゥルー女史の功績をたたえた顕彰碑があります。
このドリュー女史は海苔づくりにおける神サマみたいな存在の人です。
それまでの海苔の養殖は、網を海の中に入れて自然に海苔芽がくっつくのをひたすら待つという不安定なものでした。
そんな中、イギリスの藻類学者だったドリュー女史は夏のあいだは貝殻にくっついて休眠している糸状体(しじょうたい)の海苔を発見。
海苔の生態を解明して人工的に採苗することができるようになり、海苔養殖がその後すごいスピードで発展することにつながりました。
つまり私たちが現在、おいしいおにぎりやお寿司が年間を通じて安定的に食べられるのも彼女のおかげ。
そんな海苔づくりに貢献したドゥルー女史に感謝して、毎年4月14日には海苔養殖関係者による「ドゥルー祭」がおこなわれています。
【宇土・山都でグルメを味わうなら】
まとめ
そんな場所に古くからあり、海の安全を見守る神社や日本最古の灯台、熊本の海の玄関口となった風流島など、何かと海をテーマにしたスポットが多い住吉自然公園です。
有明海を一望できる展望所の近くには、ここから有明海苔がはじまった!全国のお寿司屋さん、おにぎり屋さんの聖地とも呼べる記念碑があります。
熊本に来られた際はぜひどうぞ。
名称: 住吉自然公園 すみよししぜんこうえん
住所: 熊本県宇土市住吉町
駐車場: 無料駐車場あり
【熊本までひとっ飛び(熊本空港)】
【熊本の飛行機+宿泊パック】
※その他の宇土・山都エリアの見どころスポットはこちら↓↓
※当サイト内に掲載している情報は取材当時のものです。時間の経過により内容が変化して、実際と異なる場合がございますので予めご了承ください。
また、お気付きな点はプロフィールのアドレスまでどうぞ。誤記など指摘していただけると助かります。