今回やって来たのは、熊本県山鹿市にある「熊本県立装飾古墳館」です。
熊本市街から車で約60分、のどかな里山の風景に出てくるモダンな建築物が装飾古墳館です。
全国でいちばん装飾古墳が集まっている菊池川流域にあり、「肥後古代の森」の中心的な拠点として平成4年に開館しました。
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とても珍しい古墳専門の博物館
熊本県は全国でいちばん装飾古墳が多く、国内で約700基あるとされる装飾古墳のうち、約200基があります。
装飾古墳とは古墳内部の石室や石棺、または横穴墓の内・外面に絵画や文様装飾を施したものの総称です。
菊池川の流域には400年から600年にできた前方後円墳や横穴古墳群など、数多くの歴史的な遺産があります。
そんな「熊本県立装飾古墳館」は、県内でも多くの前方後円墳がある岩原古墳群に隣接してできた、ユニークな古墳専門の博物館です。
世界的な建築家として有名な安藤忠雄氏による設計で、コンクリート打ちっ放しの現代的な建物。
前方後円墳の形を模し、現代の古墳をイメージしています。
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大人も楽しめる展示内容
館内には普段見ることのできない、県内12か所の装飾古墳の内部をレプリカで展示。
出土した副葬品等なども精密に再現され、古墳時代の様子をリアルに疑似体験できるレアなスポットです。
地階の屋外展示では、菊池川流域から出土した本物そっくりの石室のレプリカがあります。
古墳ごとに特徴のある謎めいた古代の文様は、丸や三角の幾何学文様、馬や舟を抽象化されたユニークなデザイン。
イマジネーションホールでは、尾藤イサオ氏や竹中直人氏など、豪華俳優陣が出演・ナレーターをしているオリジナルドラマやアニメが上映されています。
非常にストーリー性の豊かなもので、考古学に興味があってもなくても楽しめる内容ですよ。
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現地には車で行く方が便利なので、自家用車かレンタカーの比較サイトから探すと安く借りられます。

勾玉や管玉づくりを体験しよう
毎週土日・祝日は「勾玉の日」として、当時から使っていた材料で勾玉作りができます。
ゴールデンウイークや2月に開催される「勾玉ウィーク」では、勾玉を作るだけでなく、特別に勾玉の色付けができるので、クラフト好きな人にもおすすめです。
他にも、定期的に開催される古代体験では、銅鏡や鹿の角でアクセサリーを作ったり、古代から使われている顔料でハンカチを染めたりと、興味深いものがたくさん!
ゆるきゃら「こだい君」がツイートするTwitterなどで最新情報が得られるので、訪れる前にチェックしてみましょう。
さらに専門職員による旬な話題にスポットを当てた歴史・文化講座も開催され、「見るだけじゃない博物館」として大人も子供も楽しめるスポットです。
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鹿央物産館で人気の古墳カレー
「熊本県立装飾古墳館」で古代史ロマンを堪能したあとは、近くにある鹿央物産館にもどうぞ。
木の優しさがあふれる2つのドーム型の建物は、物産品展示販売のふれあい館とレストランのやすらぎ館になっています。
レストランの一番人気は、装飾古墳館が監修した「古墳発掘カレー」です。
古代米のご飯は装飾古墳館に隣接した前方後円墳「岩原双子塚古墳」のかたちで、カレールーはスパイスから手作りし、梨の甘みとコクを隠し味にした本格的な味なのも嬉しいですね。
スコップ型のスプーンで、勾玉に見立てたカシューナッツや四季折々の地元野菜を「発掘」しながら食べることができます。

まとめ
ホンモノの前方後円墳にも隣接していて、古い時代の日本人の生活に触れられる「熊本県立装飾古墳館」
装飾古墳のレプリカ展示に古代体験、近くの物産館でお買い物やグルメなど、古墳ファンでなくても楽しめるスポットです。
南側駐車場にある古代ハス園では開花時期になると、約2000年前のものなど22種類の珍しいハスが咲きます。
熊本県にお越しの際は、見どころがいっぱいの博物館「熊本県立装飾古墳館」に立ち寄ってみるのはいかがですか。
名称: 熊本県立装飾古墳館 くまもとけんりつそうしょくこふんかん
住所: 熊本県山鹿市鹿央町岩原3085
時間: 9:30-17:15
電話: 0968-36-2151
駐車場: 無料駐車場あり
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